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脳梗塞のリハビリに加圧トレーニングが効果的?

脳梗塞は日本人の死亡原因の中でもとても多くの数を占めていて、現在でも多くの人が亡くなっているとても深刻な病気です。命が助かることももちろんありますが、脳の血管が詰まってしまい血液が上手く流れないことで細胞が損傷してしまいますので後遺症が残ることが多いです。その後遺症を改善していくためにはリハビリが必要となります。

こちらのページでは加圧トレーニングは後遺症のリハビリに効果はあるのかということについて、後遺症の内容や気を付けるべきことと一緒にご紹介していきます。現在ご自身やご家族が後遺症に悩まれている方はもちろんですが、その他の方も決して他人ごととは思わずに読んでみてください。いざという時に役に立つかもしれません。

脳梗塞の後遺症

脳梗塞は死亡率の非常に高い病気であり、多くの人が亡くなっています。そしてたとえ命が助かったとしても6割程度の方が何かしらの後遺症に悩まされています。

発症すると脳細胞に栄養分や酸素を運ぶ役割をしている血液が上手く流れていかなくなってしまい、脳細胞が壊死してしまいます。この壊死した部分がどこであるのかによって、後遺症が残る部分が変わってきます。中でも一番多くの人に現れるのが運動障害です。これは脳の中でも運動を司る部分がダメージを受けて壊死してしまうことによって引き起こされます。代表的なものが麻痺で手足が動かなくなったり、日常生活で必要な動作が取れなくなってしまいます。麻痺が起きる場所や程度は人によって違いますが、片麻痺と呼ばれる右半身か左半身のどちらかの手足に麻痺が起きるのが代表的です。その他にも自分で動かそうとしていないのに、身体が動いていしまったり筋肉が突っ張ってしまうといった症状もあります。

運動障害と同時に起こることが多いのが、感覚障害です。運動を司る部分と感覚を司る部分は同じ場所にありますので、深い関係があるのです。感覚障害が起こると手足にしびれを感じたり、痛みや触られていること、温度などを感じにくくなってしまうという症状が出てきます。また少しの刺激でもそれを非常に強い刺激として感じてしまう痛感過敏というものもあります。

その他には言語障害も良く見られるものです。言語障害には、脳の言語を司っている部分がダメージを受けたことによって脳機能障害が起きることが原因の失語というものと、上手く話せなくなるというものがあります。上手く話せなくなる原因は喉や唇、下に麻痺が起きることにあります。これと合わせて食べ物や飲み物が上手く飲み込めなくなる嚥下障害も起こることがあります。

この他にも排尿障害や視野障害、認知障害や記憶障害など非常に様々なものがあります。脳は身体中の様々な機能を司っていますので、どこの部分が損傷を受けても生きていくために必要となる機能に影響が出てきてしまいます。

加圧トレーニングで得られる効果

脳梗塞の後遺症の中で加圧トレーニングと深い関係があるのが運動障害です。最も多くみられる後遺症でありますが、脳の運動機能や感覚を司る部分がダメージを受けてしまうことにとって障害が残り思うように身体を動かすことが出来なくなってしまいます。感覚が鈍ってしまうこともありますし、食事や睡眠、トイレなどの日常生活を通常通り行うことが出来なくなってしまいますのでとても深刻な問題です。

そのままの状態では困ってしまいますので、少しでも改善をするためにリハビリを行うことになります。一度損傷してしまった脳細胞を元の状態に戻すということは出来ません。しかし、リハビリを行うことによってその他の細胞を活性化させて上手く脳を機能させたり、身体の機能を強化して回復させて少しでも通常の生活を送ることが出来るようにすることも期待できます。

そうはいっても上手く身体を動かすことが出来ない方が、リハビリを行うということは決して簡単なことではありません。そこで役に立つのが加圧トレーニングなのです。加圧トレーニングは腕や脚の付け根に加圧ベルトを装着して圧力をかけ、血流を制限した状態で運動を行っていきます。低い負荷で短時間のトレーニングであっても高い効果を得ることが出来ますので、体力のない方や力のない方などであっても行いやすいものです。こういったことから後遺症が残ってしまっていて、上手く身体に力が入らなかったり痺れや麻痺で身体動かすことが容易ではないという方にも非常に効果的なのです。

本来筋肉をつけていくためには大きな負荷をかけてハードなトレーニングをしなければなりませんが、その必要がありませんので力があまり入らなくても筋肉をきちんとつけていくことが出来ます。また血流を改善したり血管を強くする効果や、成長ホルモンを活発にするといった効果もありますのでそういったものも運動機能を回復させるために非常に有効な手段であると言えます。

注意するべきこと

加圧トレーニングは脳梗塞の後遺症のリハビリとして、非常に有効な方法です。しかしそれは一般的に見てということであり、人によっては注意をしなければいけないこともあるということを忘れてはいけません。

加圧ベルトを装着して圧力をかけて血流に制限をかけながらトレーニングをすることは、成長ホルモンを大量に分泌させたり血流を改善してくれるという非常に良い効果があります。しかしその加圧や血流の制限は少ながらず身体に負担をかけることになります。健康な人にとっては、決してそれは深刻なものにはなり得ませんが健康状態がよくなかったり、疾患を持っている方にとっては良くない影響を与えてしまうこともあります。それは脳梗塞の後遺症を持っている方にも当てはまることです。後遺症の症状によっては血圧などの関係でトレーニングをすることが禁止される場合もあります。

せっかく症状を改善するために始めたとしても、それが逆に症状を悪化させたり身体の他の部分にさらに良くない影響を当ててしまうようなことになってしまっては大変です。もし加圧トレーニングを行いたいと思われる場合には、主治医に相談してから始めるようにしてください。トレーニングを行って良いと判断された場合にも、どれくらいの圧力ならかけて良いのか、どれくらいの負荷ならかけても良いのかということもきちんと支持を仰ぐようにしましょう。

トレーニングを始めてからも早く症状を改善したいからといって、焦って行うということはしないようにしてください。元々週に1度のトレーニングが推奨されているものですので、回数を増やすことはせずゆっくりと無理なく行うようにしてください。

まとめ

脳の血管が詰まってしまうことで、脳細胞にきちんと栄養素や酸素を届けることが出来なくなって壊死してしまうことによって引き起こされる脳梗塞は死亡する人の多い非常に深刻な病気です。命が助かることももちろんありますが、それでもほとんどの方に何かしらの後遺症が残ってしまいます。後遺症の症状は脳のどの部分がダメージを受けたかによって変わってきますが、どの症状も日常生活を普通におくることが難しくなるものばかりです。

後遺症が残ってしまった場合にはリハビリをしていくことになりますが、その方法として加圧トレーニングは非常に有効な方法です。低い負荷でも高い効果を得ることが出来ますので、後遺症があり身体を上手く動かせない方でも取り組むことが出来ます。しかし症状によっては加圧トレーニング自体を行うことが出来ない場合もありますので必ず主治医に確認をして、行う際にも主治医の指示の下で無理なく行うようにしましょう。