週1で年配の方でも大丈夫!加圧トレーニングで筋肉以外も健康に

加圧トレーニングは、身体が衰えてきている年配者でも比較的楽に筋肉をつけられる非常に理想的なトレーニング方法です。しかも筋力アップにとどまらず、身体が本来持つ自然治癒力を高めたり肩こりなどのちょっとした体調不良が改善されたりといいことだらけです。短時間でも効果が得られるので、筋力がなくても継続しやすいのも魅力です。自分で始めてみるのはもちろん、お年を召した家族にもぜひお勧めしてみてください!

ケガからの早期回復やリハビリに

加圧トレーニングはただ単に身体を鍛えるだけではなく、ケガを早く治したりその後のリハビリテーションをスムーズに進められたりする効果があります。これはほかのトレーニングにはない、加圧トレーニングだからこそのメリットです。

加圧ベルトを装着してトレーニングを行うと、血液の流れが制限されて頭部に送られる血液の量が減ってしまい、脳が身体に信号を送り血液の量が増えます。すると普段は届いていない毛細血管にまで血液が流れ込み、大量の成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは身長を伸ばすといった成長を促す役割だけではなく筋肉など身体を修復する作用もありますので、自然治癒力が高まりケガなどの回復を早めてくれます。したがって、ケガをした後に加圧しながらトレーニングを行うのは理にかなっています。

また、ケガが治った後にどうも身体の動きが良くないと感じるならば、血の巡りが悪くなっていることが考えられます。トレーニングを行って血液の流れを良くすると、普段流れが停滞しているところにも血液がどんどん送り込まれ、結果的に身体を動かすのが楽になります。そのため、リハビリテーションの一環としてこのトレーニングを行うのは非常に有効です。まだ身体が本調子ではなくても、一度のトレーニングにかける時間は30分弱で週回から2回行うだけで十分な効果が得られますので、リハビリテーションにはまさにうってつけのトレーニング方法であると言えます。

糖尿病の改善に

加圧トレーニングによって分泌される成長ホルモンは、糖尿病を改善する効果も期待できます。一見すると成長ホルモンと糖尿病に何の関係があるのだろうかと不思議に思いますが、ではいったいどのようなつながりを持っているのでしょうか。

人間の身体は血糖と呼ばれる血液中のブドウ糖を全身に送り込み、それをエネルギーにして筋肉や脳が動いているという仕組みになっています。血糖の量は食事の後にいったん増加してからだんだん減っていき、全体的にみるとその増減は一定の幅に収まるようになっています。この血糖コントロールの役割を担っているホルモンはインスリンと呼ばれ、血糖値が上がるとすぐに膵臓から分泌されて血糖をエネルギーに変えたりたんぱく質に合成したりするよう促します。つまり、血糖値が上がってもすぐに正常値に下げようとするのがインスリンの仕事です。しかし分泌されるインスリンの量が少なかったり正常に働かなかったりすると、血糖値が下がらず高いままの状態が続き糖尿病を引き起こします。

成長ホルモンには、インスリンの分泌を促進する働きがあります。ですから成長ホルモンが大量に分泌されると、今度はその成長ホルモンがインスリンの分泌を助け、そのインスリンが血糖値を抑制するため糖尿病改善につながるのです。糖尿病の治療には運動療法が良いと言われていますが、成長ホルモンを大量分泌させる加圧トレーニングは特に治療を進めていくうえでおすすめです。

骨粗しょう症の改善に

加圧トレーニングは、骨粗しょう症の改善にも効果が期待されています。骨の強度が低下してもろくなり骨折を引き起こしやすくなる骨粗しょう症はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの欠乏や運動不足、そして加齢などが原因であると考えられています。特に骨粗しょう症全体の九割はエストロゲン欠乏や加齢によって起こり、特に閉経後の女性が発症しやすくなっています。骨粗しょう症は自覚症状がほとんどないだけに、検査をしなければ骨折するまで気がつかないという事態を招くおそれがあります。

骨の強度を高めるには、食事療法や薬物療法のほかに運動療法も効果があります。なかでも加圧トレーニングは短時間で高い効果を得られるため、ほかのトレーニングよりも年配者が行いやすいのが特徴です。加圧した状態でトレーニングを行うと血流制限によって血管の収縮と拡張が繰り返され、硬く細くなっていた血管が元気になり血液を送り込む力がアップして血流量が増加します。血流量が増えると血の巡りがよくなりますので、新陳代謝が活発になり骨を生成する機能も復活します。すなわち、年配者が強い骨を作るにはもってこいのトレーニング方法なのです。

また加圧トレーニングには、ケガや骨折などからの早期回復や肩こりなどの改善、さらにはアンチエイジング効果もあります。食事や薬だけではこれほどの効果は望めません。また週1回程度の頻度でも改善は見込めますので、激しく身体を動かすのがつらい年配者にも向いています。

寝たきりの予防に

お年寄りがいる家庭では、本人も家族もいつか寝たきりになってしまったらどうしようと不安がつきまといがちです。病気が重症であれば仕方がありませんが、本来は軽傷だったのにその後の対応が適切でなかったがために寝たきりになってしまったというパターンも見受けられます。寝たきりの状態は本人も不自由でつらいし家族も介護が大変ですので、そうならないようできる限り予防に努めるのが重要です。

加齢とともに筋肉の増加を抑制するミオスタチンと呼ばれるホルモンが分泌されるようになり、筋肉はだんだんと萎縮していきます。筋肉の萎縮は寝たきりになる原因のひとつとして挙げられ、運動を積極的に取り入れて筋肉量を減らさないようにするのが重要視されています。加圧トレーニングは、お年寄りが運動機能を維持するための方法として向いています。加圧によって負荷をかけて身体を動かすと毛細血管に血液が行き渡って成長ホルモンが大量分泌されますが、成長ホルモンはミオスタチンを制御する働きを持っています。しかも、加圧によってほかのトレーニングよりも効率良く筋力を増加できますので一石二鳥です。

加圧トレーニングは老若男女問わず行える運動方法ですので、高齢者向けの健康増進プログラムもあります。お年寄りが寝たきりになるきっかけとして多いのが転倒ですので、それを防止するための筋肉トレーニングを行えば、筋力が増加して日常生活で歩くのが楽になるなどの効果が得られます。

まとめ

お年寄りが健康に毎日を過ごすために、加圧トレーニングは大きなサポートとなります。週1回のトレーニングで済みますのでさほど負担に感じずに長く続けられますし、運動すると気持ちもスッキリとしてきて何事も意欲的に取り組む姿勢が生まれてきます。

年齢関係なく行えるトレーニング方法ですので、家族全員で取り組めば励まし合えるし共通の話題ができて家庭内が明るくなります。老いは誰にでも必ずやってくるもの、備えあれば憂いなしですので元気な老後生活を送るために若いうちから始めておいて損はありません。