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加圧トレーニングが血栓予防に効果的な理由

トレーニングを行う際には何かしらの効果を期待して行っているはずです。加圧トレーニングで得ることが出来ることには様々なものがありますが、多くの人は低い負荷でもしっかりと筋肉を鍛えることが出来ることや頻繁に行わなくても鍛えることが出来るということをメリットと感じて行っています。しかし中には血栓を予防するということを期待してトレーニングを行っている方もいます。実際に効果はあるのかについてどのようなものなのか、出来てしまうとどんなことが起きてしまうのかなども合わせて説明していきます。

血栓とは

そもそも血栓とは何なのでしょうか?耳にしたことがあるという方は多いかと思いますが、出来てしまう原因までしっかりと理解できていますでしょうか?

簡単に言うと血液が固まってできてしまう血の塊であり、血管の中に出来てしまうと非常に危険なものです。血管内に血の塊ができてしまうのは非常に危険な状態です。 健康な人の血液は身体の中をきちんと流れていきますので出来ることはありませんが、血管の壁に異常があったり血流が悪かったり、血液が固まる機能が弱まっていたりすると出来てしまいます。

本来は血管が傷ついて出血してしまった際に、その血を止めるための非常に重要な役割をしているものであり決して悪いものではありません。さらさらとした状態の良い血液であれば、きちんと止血がなされれば剥がれ落ちて流れていきます。しかしドロドロの血液の場合には粘着力が強くなってしまっているので、はがれることが出来ずにそのままそこに留まってしまうことになります。また血管の壁にコレステロールなどの脂質が溜っていってしまうと表面が滑らかでないデコボコとした状態になります。このデコボコが傷ついてしまうとそこに出来やすくなってしまいます。

血液の塊が出来てしまう主な原因は、主に食事によるものと生活習慣によるものがあります。まず食事の面でいうと、塩分の摂りすぎが挙げられます。塩にはナトリウムが含まれていますが、このナトリウムが過多状態になると血液の中に溜まっていってしまいます。排出を促すためには血液の量を増やして、強い圧力で押し出すということが必要になります。この圧力が血管を傷つけてしまうことが原因となります。

また脂っぽい食事ばかりをしていることも問題です。現代人の食事というのは、昔と比べると非常に脂質の多いものになっています。脂の多い食事は、血液の中の中性脂肪の量を増加させてドロドロの状態にしてしまいます。さらにアルコールを摂取しすぎることは、血管の細胞を傷つけてしまうので注意する必要があります。

生活習慣の面でいうと煙草を吸うことや睡眠時間が不足すること、そして運動をする習慣がないということが原因となります。煙草はアルコールと同じように、血管を傷つけて廊下させてしまいます。そして睡眠不足や運動不足は、血流の悪化につながります。血流が悪化すると、身体の中をスムーズに血液が流れることが出来ませんので塊ができやすくなってしまいます。

さらに現代人に多い原因が、ストレスです。ストレスによって血液の中に塊が出来るなどあまりイメージ出来ないかもしれませんが、ストレスは血圧や血糖値が上昇させて、それが塊を作りやすくしてしまいます。自分で気が付いていなくてもストレスがかかってしまっていることは非常に多いので、意識的に発散することがとても大切です。

血栓が引き起こすこと

なんとなく身体に悪いものであるといイメージはあるかと思いますが、血栓が出来てしまうと具体的にどのような影響が起きてしまうのでしょうか?

血管の中に塊が出来てしまうと、血管の一部がふさがれた状態になってしまい血液が上手く流れなくなってしまいます。血液は体中に栄養素や酸素を運ぶという非常に重要な役割をしています。血液が上手く流れなくなってしまうと、本来は運ばれてきていた栄養素が届かなくなってしまい細胞が壊死してしまいます。また血の塊が出来る場所によっては、命に関わる深刻な病気を引き起こす原因ともなってしまいますので注意が必要です。

血液の塊が出来ることによって引き起こされる病気としては、まず心筋梗塞があります。心臓は筋肉でできていて、その筋肉の周りに冠動脈という大きな血管があります。この血管に塊が出来てしまうと、心臓に血液を届けることが出来なくなりその部分の細胞が壊死してしまいます。一部でも壊死してしまうときちんと心臓を動かすことが出来なくなってしまい、心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

脳の血管に塊が出来てしまい血管が詰まってしまうと、脳梗塞を引き起こします。脳の神経細胞に十分な血液が供給されなくなることによって、様々な障害が起こります。脳の血管に出来なかったとしても、身体の中のその他の部分で出来た場合には血流にのってそれが脳の血管にまで運ばれてしまい脳の血管を詰まらせて脳梗塞を引き起こす塞栓性脳梗塞というものもあります。

その他にも呼吸が上手く出来なくなったり胸部が痛くなってしまう肺塞栓症や、足の静脈が詰まってしまい血流やリンパの流れが悪くなってしまう深部静脈血栓症などがあります。命に関わる非常に深刻な病気を引き起こす原因となってしまいますので、日常的に意識して塊が出来ないように注意しておく必要があります。

加圧トレーニングで出来る血栓予防

血管内に血栓を作らないようにするためには、血流を良くするということがとても重要でありそのために運動をするということは非常に有効な手段です。運動の中でも加圧トレーニングをすることがおすすめなのですが、一体どのような効果があるのでしょうか?

加圧トレーニングをすることによって得ることが出来る効果の一つに、血流の流れを良くするというものあります。加圧トレーニングは加圧ベルトを腕や脚に装着して圧力を加え、血流を制限した状態で身体を動かしていきます。血流が制限されると脳が血液の量を増やします。トレーニングが終了した際に加圧ベルトを外して圧力から解放されると、それまで制限されていた量の増えた血液が一気に流れ出します。勢いの良い血液は血管内をスムーズに流れていきますし、身体の隅々にある毛細血管まできちんと血液を行き渡らせることが出来るようになり毛細血管が拡張されます。これによって全身の血流が良くなるのです。

また加圧トレーニングでは圧力を加えることと圧力から解放することを繰り返しますが、これによって血管の内側の柔軟性を向上させる一酸化窒素が分泌されて血管の弾力性が向上し丈夫になります。血管が丈夫になれば、血液の塊の原因となる損傷を受けにくくなります。

さらにトレーニングによって大量に分泌される成長ホルモンも、血管の健康状態を改善するのに役立ちますし低い負荷のトレーニングで合っても効果的に筋肉量を増やすことが出来ます。心臓に血液を戻すポンプの役割をしているふくらはぎの筋肉も鍛えることが出来るというのも、血流を良くして血栓を予防することに効果があります。ふくらはぎがきちんと機能して全身の血液の70%を占める下半身の血液をきちんと心臓に戻すことが出来れば、全身の血流は非常に良くなるのです。

まとめ

血栓は血液の塊であり、本来は血管の傷を修復する役割をしているもので決して悪いものではありません。しかし血流が悪くなっていると傷が修復された後も塊が血管内に留まってしまうことになり、それが血液の流れを阻害してしまいます。血液は栄養素や酸素を身体中の細胞に運ぶというとても重要な役割をしていますので、きちんと流れることが出来ないと細胞に損傷を与えてしまうことになります。

血栓が出来ることによって様々な病気や疾患が引き起こされる原因となりますが、その中には命に関わるとても深刻なものもありますので日頃から血液や血管を健康な状態にしておくようにして塊が出来るのを予防する必要があります。

そのためには運動が効果的ですが、中でも血流改善効果や筋肉量を増やす効果が非常に高い加圧トレーニングは非常におすすめの方法です。低負荷で短時間のトレーニングでもきちんと効果を出すことが出来ますので、定期的に行い血管や血液を良い状態に保つことが出来るようにしましょう。